上かった配光のライトで気になっていたジェントスのAX-002MGを購入しました。
2020/06/11時点で、AX-002MGはメーカーカタログ(商品ラインナップ)から消えていたので生産終了したのかもしれません。その関係か、Amazonも出品者からしか買えない状態。
入手困難になりそうなので、11日時点で発売しているヨドバシカメラの通販で購入。
AX-002MGは、上カット配光のライトで歩行者などの対向者に眩しさを配慮しつつ遠くを照らすことが出来るので今までの自転車ライトと比べて良さそうなんですが、電池を入れる構造からおすすめできる製品ではありません。
AX-002MGは最大200lmで乾電池式、ハイモード6時間の実用点灯とエネループも使用できて明るく電池の持ちも良いです。
ただ、AX-002MGの電池を入れる構造が残念です。エネループを出し入れすると確実に1本皮膜に傷が付きます。
上カット配光のライトはかなり良い配光だと思います。AX-002MGの電池を入れる構造に問題があることを念頭に置いてください。
今までのライト装備
普段のライトはキャットアイの「HL-EL520」とOHMの懐中電灯「LHA-KS321ZI」の2灯です。
OHMの懐中電灯は500lmと明るいのですが、遠くへ照らそうとすると対向者から見てかなり眩しいです。そのため、ライトの部分の半分にビニールテープを貼りつけて簡易的に上カット配光にしてます。
半円を描く感じの配光です。
キャットアイのHL-EL520は補助灯として使っています。懐中電灯と違い、サイドにも光が漏れてるので、横からの自転車の視認性にも良いのではと思います。
ちなみに当方は時速18km~22km程度の街乗りで、たまに夜道のサイクリングロードも走ります。
上方向の光をカットする配光の特徴
AX-002MGは上方向の光をカットします。
上方向へ光が照射しない配光なので、歩行者側から見て目に刺さるような眩しい光はないです。
反射板も無い適当な絵ですが、一般的なLEDライトは上方向に光が照射されます。
ライトの光を歩行者へ配慮しようとすると下向きにする必要があり、遠くをを照らすことが難しくなります。
上カット配光のライトの場合、ライトの角度を水平に近い状態に出来るので歩行者へ配慮しつつ遠くを照らすことが可能になります。
AX-002MGの明るさと対向者からの眩しさをチェック
こうしてみると上カット配光が良さそうですが、AX-002MGの明るさと対向者からの眩しさは実際どうなのか確認します。
周りに照明が無い暗い農道でAX-002MGの明るさと配光を確認します。自転車を置いた場所から約80m先に「歩行者・自転車」用の踏切があります。
スマートフォン「Xperia SO-02K」での撮影で、カメラの露出補正は自動になっていて明るさに差が出るため参考程度です。
AX-002MGはフロントフォークのダボ穴に固定してるライトホルダーに装着してます。
AX-002MGはタイヤの中心辺りに固定します。
AX-002MGの明るさ
踏切の標識に反射する程度にライトの角度を調整しています。
踏切の右手の線路の標識にも反射してます。
遠くまで明るく照らしています。他の道ですが、走行時は一般道の白線3本(30m)程度までは確認できるほどです。
今までより目線を前に向けても走りやすく感じました。
次に、ライトの前に立ってみます
車のヘッドライトに照らされているようですが、実際は写真より暗く見えます。
歩行者(対向者)側でAX-002MGの眩しさを確認
上カット配光は対向者にどう見えるかの確認です。
目に刺さるような光がなく、眩しくないです。身長は175cmありますが口元ぐらいの高さから撮影してます。
しゃがむと光が直接当たるため眩しいです。
ただ、ライトの角度を水平にすると立っていても眩しいので、最適な角度は何度も走って確認して見つけてくのがよさそうです。
ただ、AX-002MGは自転車とすれ違い時に眩しく感じます。
AX-002MGのライトを近くで見ると反射板に照らされた3つの光の点が見えます。
この影響で、すれ違う直前は眩しいです。ただ、ライトの角度によって変わるのでこの辺りも含めて最適な角度を見つけるしかありません。
AX-002MGの配光と他のライトと比較
AX-002MGの配光とLHA-KS321ZI、HL-EL520との明るさの比較です。
AX-002MGの配光の特徴として、遠くは明るく手前はワイドに照らしています
手前と遠くの間に影が出来るのが少し気になります。
続いて、OHM LHA-KS321ZIも明るさを確認してみます。ハンドルに固定です。
LHA-KS321ZIはビニールテープで上方向の光をカットしてるので、対向者に配慮していますが、半円を描くように遠くは真っ暗です。
配光は専用設計のAX-002MGと全然違いますね。AX-002MGの方が遠くを照らしています。
AX-002MGとLHA-KS321ZIの2灯を試します。
LHA-KS321ZIの2灯にしたことで手前側はAX-002MG単体よりワイドになってます。
LHA-KS321ZIはハイ(500lm)とミドル(150lm)でAX-002MGより明るいので、補助として手前を照らすのに良さそうです。
HL-EL520とAX-002MGの2灯を試します。EL520もハンドルに固定。
EL520は中心部分が1800カンデラと明るいですが、周辺が暗いです。
AX-002MGとの2灯では中心部分が薄っすらと分かりますが、それ以外はAX-002MGの光に負けています。
AX-002MGの登場でHL-EL520の出番は無くなりそうです。
AX-002MGは横からの視認性が良さそうだが、上方向に光が漏れる
AX-002MGの電池蓋とライトの間は透明なプラスチックになっているので光が漏れます。
サイドエミッターのお陰もあり、横方向からの自転車の視認性がよさそうです。個人的には、このぐらい光が漏れていると自転車のアピールになるのではと思います。
ただ、AX-002MGは上方向にも光が漏れるので、前傾姿勢になりやすいロードバイクなんかだと乗っていて眩しく感じるかもしれません。
光の漏れはビニールテープなどを巻くと軽減できます。
上カット配光ライトは優良だが、エネループの皮膜に傷がつく
今まで使っていたライト「キャットアイ HL-EL520」より明るく、懐中電灯の「OHM LHA-KS321ZI」より遠くを照らしても対向者に眩しくないので、良いライトなんですが電池を入れる構造だけは問題あります。
電池を入れる一番下の場所、外すとき上2本のマイナス側の端子に接触して皮膜が傷つきます。アルカリ電池より若干サイズが大きいエネループの方が傷つきやすいです。
デジカメなどに使用する大切なエネループは避けた方がよさそうです。
ただ、上カット配光のライトは優良でかなり良いです。山は知らないですが、外灯が無い田舎道や河川敷のサイクリングロードだと使えそうです。
AX–002MGと充電池や充電器もセットで購入なら、USB充電式のキャットアイ Gボルト70の方がよいかも知れません。あちらは最大260lmで7時間のバッテリーです。
AX-002MGは、古くて余ってるエネループがある、皮膜が傷ついても気にしないのであれば良いライトだと思います。