2018年4月1日から石川県金沢市で『自転車保険加入義務化』の条例が始まり、自転車で金沢市内を移動するには自転車保険が必要になります。金沢市民だけではなく金沢市内で自転車を使う人全てが対象です。
条例開始に伴い、僕自身の自転車保険への意識が高まりました。
自動車保険や生命保険に無知な素人ですが、自転車保険について調べたらコンビニで簡単に加入できる自転車保険があります。
コンビニ自転車保険(とりあえずこう読んでます)は、ネットや電話で資料請求したり実店舗に出向くなどの面倒は無く、各社コンビニに設置している端末から申し込むだけです。
保険料も端末から出てきたレシート持ってレジでお会計するだけです。
近所にあるコンビニ3社(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート)の自転車保険を補償額から比較します。
メモ用に書いていますが、参考にしていただければ幸いです。
2019年、保険料や補償内容など変更がされているので各社の自転車保険の内容を修正しました。
コンビニ自転車保険。セブン、ローソン、ファミマを見比べる
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートで取り扱っていて、それぞれ違いがあります。
保険について素人なので、細かい特約の条件とかを省いて「保険料と補償額」からコンビニ3社の保険を比べていきます。
3社とも以下の特徴があります
- 保険対象者は自転車(車両)ではなく「ヒト」
- 自転車以外の交通事故による本人のケガも補償
見比べたプランは「本人型」です。家族型などは保険料など補償金額に違いがある場合があります。
セブンイレブン自転車保険
本人型
2018年 | 2019年 | ||
---|---|---|---|
保険料(年間) | 3,990円 | > | 3,990円 |
個人賠償責任保障保険金額(相手) | 3億円 | > | 3億円 |
死亡 | 290万円 | > | 290万円 |
後遺障害 | 290万円 | > | 290万円 |
入院(日当) | 4,000円/日 | > | 4,000円/日 |
手術(入院中) | 4万円 | > | 4万円 |
手術(入院中以外) | 2万円 | > | 2万円 |
その他サポート | 示談交渉付き | > | 示談交渉付き |
日常生活サポート付き | > | 日常生活サポート付き |
※通院への補償は無し
保険料と補償額は2019年3月7日時点
- 保険会社:三井住友海上火災保険
- 申し込み方法:マルチコピー機(ネットの事前予約を利用すると店頭で個人情報入力不要)
セブンイレブンの自転車保険は2018年と2019年で変わりありません。
保険料は年間3990円とちょい高めです。日常生活サポート(育児・介護・税金・健康などの相談)も付いていますが、個人的には要らないかな。
ローソン自転車保険
お手軽プラン
2018年 | 2019年 | ||
---|---|---|---|
保険料(年間) | 2,420円 | > | 2,890円 |
個人賠償責任保障保険金額(相手) | 無制限 | > | 無制限 |
死亡・後遺障害 | 100万 | > | 100万 |
入院(日当) | 1,500円/日 | > | 1,500円/日 |
手術(入院中) | 入院保険日額の10倍 | > | 入院保険日額の10倍 |
手術(入院中以外) | 入院保険日額の5倍 | > | 入院保険日額の5倍 |
その他サポート | 示談交渉付き | > | 示談交渉付き |
※通院への補償は無し
保険料と補償額は2019年3月7日時点
- 保険会社:東京海上日動火災
- 申し込み方法:ロッピー
保険料が400円ほど値上げされてます。賠償責任補償額や本人への補償額に違いはありません。
充実プラン
2018年 | 2019年 | ||
---|---|---|---|
保険料(年間) | 3,710円 | > | 4,180円 |
個人賠償責任保障保険金額(相手) | 無制限 | > | 無制限 |
死亡 | 250万 | > | 250万 |
後遺障害 | 250万 | > | 250万 |
入院(日当) | 3,500円/日 | > | 3,500円/日 |
手術(入院中) | 入院保険日額の10倍 | > | 入院保険日額の10倍 |
手術(入院中以外) | 入院保険日額の5倍 | > | 入院保険日額の5倍 |
その他サポート | 示談交渉付き | > | 示談交渉付き |
※通院への補償は無し
保険料と補償額は2019年3月7日時点
- 保険会社:東京海上日動火災
- 申し込み方法:ロッピー
お手軽プラン同様に、保険料が400円ほど値上げされてます。賠償責任補償額や本人への補償額に違いはありません。
なお、「賠償責任なし」のプランもありましたが(本人への補償だけ)、無くなりました。
自転車保険の加入は、事故を起こした時の賠償責任の負担軽減が一番かと思うので、「賠償責任なし」プランはあっても論外です。
ファミリーマート自転車保険
2018年 | 2019年 | ||
---|---|---|---|
保険料(年間) | 3,080円 | > | 2,980円 |
個人賠償責任保障保険金額(相手) | 3億 | > | 3億 |
死亡・後遺障害 | 103万 | > | 100万 |
入院(日当) | 5,000円/日 | > | 4,000円/日 |
手術(入院中) | 50,000円 | > | 40,000円 |
手術(入院中以外) | 25,000円 | > | 20,000円 |
その他サポート | 示談交渉付き | > | 示談交渉付き |
保険料と補償額は2019年3月7日時点
- 保険会社:損害保険ジャパン日本興亜
- 申し込み方法:ファミポート
2018年10月1日より保険料と補償額の改定がありました。
保険料が100円お得になっていますが、その分本人への補償額は減額されています。相手への賠償責任補償額は今までの3億までと変わりありません。
対人賠償は本人以外の家族にも適応されるようです。
外来の手術補償に関しては、自転車保険の注意事項に「通院保険金対象外特約、介護保険金対象外特約、被害事故対象外特約、条件付戦争危険等免責に関する一部修正特約および
通信販売に関する特約が自動的にセットされます。」と書いてあるので、通院補償は対象外かもしれません。
コンビニ自転車保険の申し込み手続きの流れ
コンビニ自転車保険の手続きは、ロッピーやファミポートといったコンビニ店舗内にある端末で申し込んでレジで保険料を支払います。後日、保険会社から保険証券が届く流れになります。
コンビニ端末で約款など確認する必要があるため、事前にコンビニ自転車保険サイトなどで保険規約の約款の確認や加入中の損害保険も確認しておくとスムーズに手続きを進めることが出来ると思います。
自転車事故の賠償額。9500万円の判例も
自転車事故で一番怖いのは加害者になって支払う賠償金だと思います。なので、過去の判例から、いくらになるか調べたところ日本損害保険協会に9,500万との判例がありました。
その他の判例の一部をまとめました。
内容の詳細は、日本損害保険協会の『自転車事故と保険』をご覧ください。
判例1
- 判決認容額:9,521万円
- 加害者:男子小学生
- 被害者:62歳女性(頭蓋骨骨折などで意識戻らず)
- 状況:夜間の車道と歩道の区別がない道路で被害女性と正面衝突
判例2
- 判決認容額:9,266万円
- 加害者:男子高校生
- 被害者:24歳男性(重大な障害)
- 状況:加害者男子高校生が交差点手前から斜め横断し、対向車線を自転車で直進していた被害男性と衝突。
判例3
- 判決認容額:6,779万円
- 加害者:男性
- 被害者:38歳女性(脳挫傷等で3日後に死亡)
- 状況:加害男性がヘッドホンを片手に下り坂で交差点に進入し、横断中の被害女性と衝突。
参照元:一般社団法人 日本損害保険協会「自転車事故と保険」より「自転車での加害事故例」
判決内容から1億超えるような金額になっていないですが、賠償責任補償額は多いに越したことありません。
本人型でも賠償責任の保障は家族も対象のファミマが良さそう
わずらわしい資料請求や実店舗に行かなくても手軽に加入できるのが、コンビニ自転車保険。
本人への入院保障の適応範囲や期間については保険素人の僕にはいまいちわかってないのですが、保険料と補償額から比べると、セブンイレブン・ローソン・ファミマ3社の中で、ファミリーマートの自転車保険がよさそうです。
その理由は
- 保険料が年間2,980円でお手頃
- 個人賠償責任保障は「家族」も対象
- それでも入院補償は4,000円/日
の3つです。
ファミマの自転車保険は2018年10月から保険料・補償額の改定により本人への補償は若干下がってますが、それでも賠償責任保障は3億で「家族」も対象なのが魅力を感じます。
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