赤白黄AVセレクターにコンポーネントケーブル接続してみた | なんかいろいろ備忘録

赤白黄AVセレクターにコンポーネントケーブル接続してみた

PC

もう死語に近いかもしれない映像信号のD端子、うちではD端子のビデオキャプチャーで今も使用しています。

D端子出力の機器はPS2、GC、Wii、地デジ・BSチューナーを持っているのですが、D端子セレクター「ビクター JX-D77」入力信号の切り替えスイッチが接触不良で色合いが変になるチャンネルがあります。

このD端子セレクターは電気的な回路は一切なく、ただ基板上の配線とスイッチだけの単純な構造。

D端子からコンポーネントに変換するケーブルも出てるので、似たような「赤・白・黄」AVセレクターが使えないかと思い、AVセレクターにコンポーネントケーブルを接続して映像が出るか検証する事にしました。

ちなみに、中華製ですが「コンポーネント⇒HDMI」に変換するコンバーターも出てるので、コンポーネント信号がAVセレクターで出力できれば、複数のゲーム機の信号を切り替えつつHDMIキャプチャーなど用途が広がりそうです。

D端子は基本的にコンポーネント「Y/Cb/Cr」と同じアナログ信号。D端子が主流の時代は各社から「D端子変換コンポーネントケーブル」が出てましたが、今も少なからず出てるようです。

厳密にD端子はコンポーネント信号「Y/Cb/Cr」に解像度などを判別する識別信号が加わっています。D端子の規格について詳しくは「映像情報メディア学会」に説明が書かれています。

先に検証してみた結果を書きますが、素人目ですが違いが分かりませんでした。若干解像感がぼやけているような、でもそうでもないような…そんなレベルです。

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検証環境

録画機能付き地デジチューナーからコンポーネント端子のある液晶モニターへ、コンポーネントケーブル直付けとAVセレクター経由して画質の違いについて検証します。

環境

  • 地デジ・BSチューナー:アイオーデータ HVTRN-BCTL(D端子出力)
  • ケーブル1:ソニー製D端子-コンポーネント変換ケーブル
  • モニター:NEC LCD22WMGX
  • AVセレクター:ELPA ASL-302S(S端子対応3入力2出力)
  • ケーブル2:適当なオーディオケーブル3端子分(AVセレクターからモニター接続に使用)
  • 検証用デジカメ:Canon PowerShot SX150IS(マニュアルモード)

地デジ・BSチューナーのメニュー画面と録画した映像を、直接モニターにコンポーネントケーブルを接続した時とAVセレクター経由で接続したときの映像を比較します。

モニター:NEC LCD22WMGX

2008年発売のモニター。

解像度は1680×1050の16対10で、入力端子はDVIとVGA以外にHDMIとコンポーネント端子があります。

コンポーネント端子の上に音声端子、その上に黄色い端子もありますが、コンポジット映像入力ではなく同軸デジタル端子です。

このNEC製モニタ癖がありまして、アスペクトが16対10なのでHDMIやコンポーネント入力の映像を表示すると縦長に引き延ばししてしまいます。

しかも若干拡大して表示してるようで、枠からはみでた部分はカットされます。右上ギリギリに表示位置がある放送局ロゴマークはロゴが途中でカットされるでしょう。

AVセレクターとコンポーネントケーブル

S端子付きのAVセレクターとD端子-コンポーネント変換ケーブル。

このAVセレクターも電源不要でスイッチだけで入力チャンネルを切り替えます。切り替えて2出力が出来るのでテレビでゲームしながらPCでゲームをキャプチャーなんてことも出来ますが、単純なスイッチ切り替えなので同時2出力時はモニター出力側の映像が暗く映ります。

本来は映像・音声信号を切り替えるセレクターですが、コンポーネントケーブルも使えそうだなということで検証します。

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AVセレクターでコンポーネント信号を検証

D端子出力の地デジチューナーからコンポーネントケーブル直接モニターに接続した映像とAVセレクターを経由した映像で違いを見ていきます。

AVセレクター出力のケーブルは、コンポーネントケーブルを持ってないので代わりとして音声ケーブルを使用します。S端子ばかり使用してきたのでコンポジット(黄色)は押し入れの中とか探さないと出てこないレベル。

検証はデジカメでモニターを直撮り。

デジカメ設定:ISO80、1/10秒、F3.4
オートフォーカスです。

モニタが光沢TNパネルなので色の再現度よりもモニタ直付けを基準にセレクター経由での色の変化や解像感を見ることにします。

と言っても素人目による検証なので、微妙な違いは分からないかと思いますが。

地デジチューナーのメニュー画面

デジカメで撮影した解像度を縮小せずに切り取っての等倍表示。

違いが分からない。

アニメ。BS松竹東急で放送中の響けユーフォニアム1期エンディングから

こっちもデジカメ解像度切り抜きによる等倍表示

AVセレクター経由の方が若干ぼやけた感じがしますが、気のせいレベルかもしれない。

最後に、NHK BSプレミアムの放送終了案内

放送終了して案内テロップが表示されてるのでこれも検証してみる。

最後もデジカメ解像度の切り取り等倍

アニメの検証でセレクター経由が若干ぼやけた感じがしていましたが、BSプレミアムの放送終了案内の文字はぼやけた感じはなくモニター直付けと違いが分かりません。

12月の「2」のフォントが若干ズレてますが、両方に現れてるのでモニターに原因がありそうです。

アニメの検証でAVセレクタ経由の映像に若干ぼやけた感じが見られたのは、検証は三脚にデジカメ固定ですがケーブル抜き差しする時にモニターを動かすので、少しモニタの位置がズレてカメラレンズの特性でぼやけてるのかもしれないです。

3つの素材で、色合いも見ましたが色の変化等の違いは分かりませんでした。

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素人目だとコンポーネントケーブルをAVセレクター経由で接続しても違いが分からない

コンポーネントの信号をAVセレクターで切り替える事を想定して[D端子-コンポーネントケーブル]を使って検証してみましたが、素人目だと違いが分かりませんでした。

今はD端子セレクターはどこのメーカーも生産終了してて新品だと手に入らない状況ですが、赤白黄のAVセレクターはホームセンター等でまだ見かけるので、PS2やWiiなどD端子で切り替えて使うにはコンポーネント映像用と音声用の2台セレクターが必要になりますが、D端子セレクターを探すよりも現実的かもしれません。

「D端子メス-メス中継コネクタ」や「D端子オス-コンポーネントケーブル」も売ってるので上手く組み合わせることでゲーム機のD端子ケーブルもコンポーネントで接続が出来ます。

[D端子 メス・メス中継コネクタ]

[D端子メス・コンポーネントオスケーブル]

地デジチューナーなど機器背面のD端子は「メス」、ゲーム機専用D端子ケーブルやテレビに接続するD端子ケーブルは「オス」なので、「メス・メス」中継コネクタ等があれば組み合わせることでD端子ケーブルからコンポーネントに変換することが出来ます。

[コンポーネント→HDMI]変換コンバーターもあるようで、今の時代パソコンのビデオキャプチャーはHDMIが主流なのでキャプチャーカードの選択肢も増えそうです。

[コンポーネント⇒HDMI変換コンバーター]

※「HDMI to コンポーネント」と書かれてるコンバーターは[HDMI⇒コンポーネント]で、コンポーネント入力できないので注意

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