僕は、車の運転中のフロントガラスから見る風景の撮影(動画)とドライブレコーダー代わりでビデオカメラを使っていますが、一時期フロントガラスの反射を軽減するのにPLフィルタを使用していました。
PLフィルタ(偏光フィルタとも言う)はガラスや水面の反射を軽減するフィルタの一種です。一眼レフカメラやビデオカメラのレンズに装着できます。
ガラスの反射を抑えるので水族館の水槽を撮るのに役に立ちますが、デメリットもあるので使えない場面もあります。
PLフィルタ取り付けと調整のやり方
レンズの先端がネジ穴の様な切り欠き状にになっているとフィルタが使えます。ビデオカメラや一眼レフカメラなどのレンズだと付いているかと思うので確認してみてください。フィルタはサイズの合ったものを選びます。
ちなみに、僕の使ってるビデオカメラ「ソニー HDR-CX430V」は46mmになります。
PLフィルタの装着はギザギザ部分を時計回りに回して取り付けます。PLフィルタの装着がピンとこない方は、次のPLフィルタの使い方の画像を参考にしてください。
PLフィルタは2枚重ねになってるので、先端の▲のリングを回すことで写り込みの調整ができます。レンズ装着はギザギザの部分を時計回りに回して取り付けます。
PLフィルタの効果
PLフィルタはフィルタの先端を回して反射の度合いを調整します。分かりやすいように車のダッシュボードの上にティッシュペーパーを置いて比べてみます。
PLフィルタ未装着です。ティッシュペーパーの写り込みが分かりますね。
PLフィルタを装着して調整前です。未装着と同様にティッシュペーパーがフロントガラスに写り込んでます。
※画像を選択するとフルサイズ(1440×1080)で開きます。
PLフィルタ調整後。ティッシュペーパーの写り込みは軽減しましたが、上部の暗い部分に薄っすらと写っているのが分かるでしょうか。(おそらく使ってるPLフィルタ性能なのでしょう)
PLフィルタを回してる様子(GIFアニメーション)。このように写り込みが変化するので、一番写り込みが少なくなる位置に調整します。
PLフィルタのデメリット
夜間など暗い場所での撮影には向きません。なぜかというと、PLフィルタを使うと暗くなります。
左がPLフィルタ有り、右がPLフィルタ無しです。明るさの違いがハッキリ分かりますね、暗所性能の低いカメラで撮影すると余計に感度も上がるのでノイズが増えます。
また、色合いもPLフィルタ装着時は赤っぽく写ります。
明るさを比較したかったのでPLフィルタ無しは、ダッシュボード上にティッシュペーパーを置いてません。
PLフィルタに向かない撮影場所を考えてみました。
- 水族館の深海魚の撮影
- 夜間の車載動画の撮影
どちらも、暗いので撮影には不向きかと思います。一眼レフなどのデジカメでの静止画撮影ならシャッター速度やISO感度の調整でカバーできると思います。
PLフィルタが有効に使える場面
僕なりに使えそうな場面を考えてみます。
- 水族館の比較的明るい展示物
- 日中の車載動画の撮影
- 紅葉
1.は比較的明るい展示物だと大丈夫かと思います。
2.は若干暗く写りますが日中は明るいので問題ないかと思います。日光によるフロントガラスの反射も軽減できます。
3.については写り込みと直接関係ないですが、PLフィルタを付けることで赤みが増すので紅葉の撮影には向いているのではと思います。
まとめ
PLフィルタは明るい撮影環境だと問題なく使えるかと思います。
僕は夜間の車載カメラの撮影にはPLフィルタを使わずに黒いタオルを敷いてます。これだけでも写り込みが抑えることができるので、工夫をしてみるといいでしょう。
車載カメラの場合は、ダッシュボードはテカり易いので黒いタオル敷くだけでも写り込みが軽減できます。
写真にカーナビが2つ写ってるのは、標準装備のナビが古すぎなのでポーダブルナビを付けてるからです。