ビデオカメラのスペックを見ると、「総画素数」と「有効画素数」が書いてあるかと思います。
僕が使ってるビデオカメラ「ソニー HDR-CX430V」は
総画素数:543万画素
有効画素数:223万画素
となってます。
空間手ブレ補正で高倍率なビデオカメラなので、その分総画素数に比べて有効画素数が少なくなってます。
結論からいいますと、同じセンサーなら有効画素数が総画素数に近いほど高画質になります。
では、なんで高画質なのか、その理由について書いていきます。
総画素数と有効画素数の違い
総画素数と有効画素数とは何か、についてです。
総画素数は、イメージセンサー全体の画素数で、有効画素数は撮影に有効な画素数を意味します。
赤い部分が総画素数で、青い部分が有効画素数になります。
有効画素数が総画素数に比べて範囲が狭いと、その分手ブレに強くなるのですが、使ってない画素があるため、画素数が無駄になってしまいます。(イメージセンサーやレンズの性能や特性により一概には言えないですが)
有効画素数が総画素数に近いと、高倍率ではないですが、その分光量を多く取り込めるので暗所性能が高くなります。
これも、同じイメージセンサーを使った場合なので、イメージセンサーやレンズの性能や特性によって変わってくるので一概には言えませんが。
僕の使ってるソニーの「HDR-CX430V」と上位グレードの「HDR-CX630V」のイメージセンサーと倍率を比較してみます。
HDR-CX430V | HDR-CX630V | |
---|---|---|
イメージセンサー | 1/3.91型 | 1/3.91型 |
総画素数 | 543万画素 | 543万画素 |
有効画素数 | 223万画素 | 502万画素 |
焦点距離(35mm換算) | 26.8 – 804.0mm(光学30倍) | 26.8 – 321.6mm(光学12倍) |
センサーサイズと総画素数が一緒なので、イメージセンサーは同じものを使っているように見えます。
有効画素数が小さいCX430Vのほうが高ズームになっています。ただ先ほども言った通り、有効画素数が多いCX630Vの方が暗所に強く高画質とも言えます。
有効画素数は大きいほど高画質
最初にも書きましたが、僕の使ってるビデオカメラの有効画素数は223万画素です。フルハイビジョン(1920×1080)で撮影できます。フルHDは約207万画素です。
先ほどの比較表から有効画素数と総画素数を抜粋しました。
型番 | 有効画素数 | 総画素数 |
---|---|---|
HDR-CX430V | 223万画素 | 543万画素 |
HDR-CX630V | 502万画素 | 543万画素 |
総画素数が同じですが有効画素数が違います。どちらもフルハイビジョンで撮影できるビデオカメラです。
ここで一つ疑問が出るかと思います「フルHDが207万画素だからどちらも変わらないじゃん」と……
まあ、間違っては無いですが、ビデオカメラは有効画素数から縮小してフルHDに記録されます。有効画素数が大きいと解像度が高いわけですから、それをフルHDに縮小するとノイズが目立たなくなるので、高画質になるわけです。
有効画素数と記録画素数の違い
静止画の場合、注意することがあります。それは、記録画素数についてです。
ビデオカメラのスペックにはこんな記載もあるかと思います。
- 総画素数:500万画素
- 有効画素数:300万画素
- 記録画素数:800万画素
この記録画素数というのは、静止画撮影(写真)の解像度です。
有効画素数が300万に対して800万画素で写真がとれるということなので、センサーの画素数を超えているのでデジタル処理で拡大して記録してることになります。
なので、ソフトウェアで処理はしているものの、元の解像度より鮮明にはならないので記録画素数を見て「高画質な写真が撮れる」というのは間違いになります。
まとめ
ビデオカメラを選ぶポイントの一つは、有効画素数です。
イメージセンサーの性能やレンズの違いにより、必ず高画質で撮れるとは限らないですが、有効画素数の大きさは選ぶ目安になります。また、記録画素数と有効画素数の違いにも注意するとよいです。
僕が持ってるカメラがフルHDなのでフルハイビジョンでの説明で書きましたが、最近話題の4Kでも同じことがいえるかと思います。
では^^