ゲームボーイカセットのセーブデータがすぐ消えるので電池交換をやってみました。
GBソフトのセーブデータは内蔵のボタン電池で保持されています。電池切れになると保存されているセーブデーターが消えます。
10年ほど前にブログやってた時にも書いていたので(そのブログはもうありませんが)、同じ内容になります。なので、使っている工具は今だと売ってないかもしれません。
分解すると保証が無くなります(といっても古いソフトなのでまだ保証あるか分かりませんが)。分解は自己責任でお願いします。
追記:ボタン電池ホルダーを使って電池交換しました。
GBソフト電池交換で用意するもの
カセットの裏を見ると見たことがない特殊なネジで固定されています。このネジを外すのに専用工具が必要ですが、ダイソーのミニボックスレンチやホームセンターで売っている類似の特殊ドライバーで開けることができます。
- GBソフト
- 特殊ドライバー(ダイソーのミニボックスレンチでも代用可)
- プラス・マイナスの精密ドライバー(複数本あるといい)
- ボタン電池
- ビニールテープ
GBソフトの外カバーを分解するには特殊ドライバーが必要です。このAnex E-4は六角の花形になっている特殊ドライバーです。
GBカセットの特殊ネジとのサイズや形状が同じか分からないためこの特殊ドライバーは専用品と違うかもしれないですが使えます。
また、ダイソーのミニボックスレンチも代用できます。六角ナットに使う工具です。
ミニボックスレンチは古い商品なので、今はもう売っていないかもしれませんが、3mmのボックスレンチを使用します。
ボタン電池は、新品のCR2016かCR1616あたりを用意します。CR2032だと電池の厚みでケースが閉まらなくなるかもしれないです。
今回は外したボタン電池をそのまま取り付けます。
GBソフトを分解する
GBソフトのネジを外します。
特殊ネジを外します。
特殊ドライバーをこのように入れて、反時計回りでネジを外します。初めて分解するときはネジが外れにくいかもしれないです。
ドライバーが空回りしないように、押さえつけながらゆっくりと反時計方向に回します。ダイソーのミニボックスレンチも空回りしやすいので慎重に。
ここまでくると、手回しでネジを外せます。ネジを外したらソフトを表にしてカバーを外します。
カバーをスライドして、この画像のようになったら端子のあるほうから上にめくるとカバーが外れます。
ボタン電池が金具に溶接されています。次にこの溶接をマイナスドライバーを使って剥がしていきます。
マイナスドライバーでボタン電池の取り外す
ボタン電池は金属の端子に溶接されています。この溶接を取り外すのにマイナスドライバーとプラスドライバーを使います。
カッターを使う方法もありますが、滑ってケガしないか、刃が折れて飛んだりしそうで怖いのでやりません。
端子が折れないように慎重に作業してください。
この手順で作業をする。
- 表(マイナス)の端子を剥がす
- 裏(プラス)の端子を剥がす
マイナスドライバー(中)を電池との隙間に入れます。この状態でテコの原理で上下にグイグイっと動かして端子をめくる感じで剥がします。
ボタン電池の外側は端子との隙間があるので、この隙間にドライバーを入れます。
作業は端子が折れないように慎重に。
力技なので根気がいります。
だんだんと電池から端子が剥がれてきました。電池と端子の隙間の広がり具合でドライバーのサイズや種類を使い分けます。
残りは皮一枚、ここまでくるとあと少しです。
表が剥がれました。次は裏です。
裏も表と同様に剥がします。端子が折れないように注意。
裏は表に比べて難しいです。電池を倒し過ぎると端子が折れるので慎重に。
最後の皮一枚を剥がす。慎重に力を入れながら・・・
何とかボタン電池を外せました。
ボタン電池の交換
新しいボタン電池を絶縁テープで固定します。その前に、グニャグニャになった端子を伸ばします。
電池のプラスとマイナスを間違えないでください。プラス側が下(裏)ですが、不安なら基板に端子がハンダ付けされてる横にプラスかマイナスと書いてあるので確認しましょう。
この手順で作業をする。
- テープで固定
- テスターで電圧確認
仮配置。この上からテープで止めます。
テープで仮固定。
ボタン電池が浮かないようにテープで止めます。一見不安定のように見えますが、カバーを取り付ける時にテープの厚みで押さえつけられるので大丈夫です。
ボタン電池の固定は直接ハンダ付けする方法もあるのですが、電池表面をヤスリで削ったり、ハンダの熱でボタン電池に影響が出ないか不安なのでやっていません。
一応、テスターで電圧を確認します。
交換前と同じ電池なので電圧は低いです。また、デジタルテスターの電圧表示がマイナスになっているのはプラスマイナス逆で測定しているため。
電気が流れているのを確認できればOKです。
最後に、分解した手順と逆順でカバーを取り付けてネジを締めて終了です
あとがき
この記事は、10年ほど前にgooブログで書いていた再現記事になります。
当時のブログは消したので跡形もありませんが、ネジを外す際に使ったドライバーやボタン電池の剥がし方は以前と同じ方法でやっています。
カセットの分解にはエンジニアなどから専用工具がありますが、まずは100円ショップのボックスレンチ3mmで試してはどうでしょうか。