人混みは苦手なのであまりイベントには行かないのですが、花火大会のような季節事は割と好きなので行っているほうです。
北國花火金沢大会は石川県で割と大規模なイベントで1万2000発の花火が夜空に打ち上がります。
昨年は、中古で購入したペンタックスのK10Dでデジタル一眼デビューしたこともあり、人生で初めて金沢の北國花火に見に行きました。
その時は、犀川河川敷のサイクリングーロドを高速道路・国道8号から少し上流に進んだ場所で見ていました。ただ、舗装されてるサイクリンごロードの路肩のスペースが少なく行き来する自転車や歩行者が気になっていました。
路肩に座れる所があまりありません。
初めて一眼レフと三脚で花火撮影だったので慣れなくてなんとなく撮っていました。
今年の花火大会で良さそうな場所を探して、こちらのブログを発見。
北國花火金沢大会 (1万2千発) 橋4つ離れたところから( ;∀;) – 金沢から発信のブログ 風景と花と鳥など
その記事の中に、「多重露光」とのワードが気になりました。
多重露光は、連続した複数枚の写真を重ねて合成する撮影方法で、例えばフィルムカメラでフィルムを巻かずに次の写真を撮ると前後に撮影した写真が2重に重なって写ることがあります。これを意図的に作り出す撮影方法だそうです。
多重露光は背景と異なる場所の人物の合成などに使われているようですが、花火の場合は三脚で固定しての撮影になるので建物などの背景が同じなので、数多くの花火が同時に打ち上がったような写真が作れるようです。
K10Dも多重露光の撮影は出来ます。
なので、今年の花火大会は「多重露光」を使うことにしました。花火大会当日に自宅で1,2枚撮影してからのほぼぶっつけ本番です^^;。
北國花火金沢大会2019年の開催日時は去年に続いて台風の影響で1日延期の7/28(日)でしたね。
北國花火金沢大会は犀川大橋下流の芝生で見物
さて、今年の場所探しは、犀川大橋より下流側1つ目の橋「新橋」と「御影橋」間にある芝生にしました。芝生が広く撮影してても周りの邪魔になりにくそうだからです。
夕方には出発です。移動は自転車を使いました。リュックに一眼レフと三脚入れてると重いです。
にし茶屋街にある市営駐輪場に自転車を停めて、そこから歩いて花火大会が開催する2時間前に到着。あとで調べたら長町武家屋敷にある市営駐輪場のほうが距離が近かった。
実は、花火大会会場周辺の「新橋」含めた6つの橋で橋の上からの花火観覧は禁止になっています。もちろん、会場両隣の橋「大豆田大橋」「若宮大橋」も橋の上での花火観覧は禁止になってます。
開催時間まで時間があるので場所探しに少し歩きます
金沢駅東口へ続く幹線道路の「御影大橋」を過ぎると芝生が狭くなります。ここから北陸新幹線高架下を下ると「おおまめだグランド」が近いので、見物客がそこそこいました。
花火の時間帯に近づくに連れ新橋から大豆田グランド方向に歩いてる人も結構居たので、元の場所に戻って撮影の準備をします。
三脚の高さは1mぐらいにしてます。全長1.8mの三脚ですが立って撮影すると周りから邪魔なのかなと、芝生に座って自作ケーブルレリーズ(リモートレリーズ)で撮影します。
自作と言っても2.5mm超ステレオミニプラグにケーブルにボタンをハンダ付けしただけの簡易的なものです。
※K10Dのケーブルレリーズ端子はオーディオケーブルの2.5mm超ステレオと同じ
撮影テスト。花火が見える位置は御影大橋の真上でしょうか?
花火が始まる時間に近づくにつれ、人が集まってきました。レジャーシート敷いて寝そべってる人が居たりと、割とのんびりした風景。
みなさん適当に芝生の上に座って見てて、密集した感じじゃないので周りを気にせず落ち着いて花火を撮影できました。
花火を普通に撮影
普通に1枚ずつ撮影です
御影大橋の左側から花火が打ち上げられていました。まめだグランドまで約1.7kmほどの距離のため、カメラは標準レンズ(18mm-55m)なので、あまりズームできてませんね。
連続して花火が打ち上がると煙が気になります。
この2枚の写真は綺麗に撮れているかな・・・少し暗いですけど
リモートレリーズによるバルブ撮影なので、去年のシャッターボタン直押しと比べると撮りやすいですが、それでもタイミング難しいですね。
花火を多重露光で撮影してみる
多重露光設定中にメニュー等のボタンを押すと設定がリセットされるので、あまり撮れていません。その中から「多重露光」と分かりやすそうな写真をピックアップします。
多重露光にすると花火のボリュームが増した感じがします。
多重露光とより分かりやすい写真はこの2枚かな。
多重露光の撮影も難しいです。
K10Dの多重露光の撮影枚数は2枚〜9枚までで、設定枚数に達すると多重露光は無効に。枚数多くすると何枚撮ったか忘れてしまいます。
連続で花火が打ち上げられるとリモートレリーズのボタンを離すタイミングや、多重露光の途中で花火が終了して次の花火まで数分の時間が開いたりと、なんとも難しいです。
おまけに多重露光の撮影枚数を多くすると、今何枚撮ったか忘れてそのまま通常撮影を続けていたりと・・・^^;
でも、面白い!また、1つカメラの奥深さを知りました。
夜の犀川を散策。新桜坂緑地からの夜景を見る
花火大会も終わったので、せっかく三脚と一眼レフを持っているのでこのまま犀川上流を散策します。
犀川大橋より1つ上流の「桜橋」に来ました。
夜の石伐坂(W坂)もなんか良いですね。あじさいが咲いています。W坂は、21世紀美術館方面から犀川の桜橋を渡った先にある坂です。
桜橋という名前の通り、この辺りは桜の名所でもあります。この、石伐坂(W坂)も春になると桜で咲きます。
4月上旬には桜が見られます。綺麗ですよ
W坂を登った先には、「新桜坂緑地」という小さな公園があります。ここからの夜景も中々良かったです。
犀川と犀川大橋、片町や香林坊の夜景が楽しめます。
夜22時を過ぎているので明かりが少ないですが、夕暮れ時に来ると絶景が見れそうでうす。
多重露光はグラフィックソフトでも作れる
多重露光はフォトショップなどのグラフィックソフトでも作れるようです。
Photoshopで多重露光風の加工をする方法 – ハシバミの根
複数の写真をレイヤーで重ねて、最下層以外のレイヤーの種類を「比較(明)」に変更します。
上記サイトではフォトショップで解説していますが、それ以外のグラフィックソフトでも作ることが可能です。
Paint Shop Proはレイヤープロパティのブレンドモードを「比較(明)」に、kritaだと「相対明色」にします。
ペイントショップで4枚の写真を合成。
以下、4枚の写真を「比較(明)」で合成してます。
複数の写真の明るさを比較して、明るい方を写そので花火が暗いと明るい花火に隠れてしまいますね。
比較(明)があれば「比較(暗)」もあります。逆パターンで暗い部分が優先されて写ります。
比較(暗)も被写体によると使えるみたいですが、花火だと消えてしまいますね。夜空で暗い背景が優先されてます。