10年前に購入した有線タイプの「XBOX360コントローラー for Windows」、最近DiRTRally2.0をプレイしてたら左スティックのニュートラル位置がやや右にズレやすいのが気になりました。
DiRT Rally2.0のコントローラー設定にアナログスティックのデットゾーンを設定できるのですが初期値の20だとハンドル急に曲がるので8とかに小さくすると、今度はスティックのニュートラル位置ズレでハンドルがふらつく状態。
4,5年前に「EuroTruck Simulator2」をプレイしてた時から左スティックニュートラル位置がズレがありコントローラー設定でデットゾーンを広めにしてて気にならなかったのですが、DiRT Rally2.0をプレイしてると特に。
左スティックのニュートラル位置に遊びのガタがあり、その微妙な傾きを入力で拾ってる感じです。
分解して清掃しますが、ジョイスティックスイッチのガタのようなので、まあ期待せずにシリコンスプレー潤滑で直ればいいかなと思いで作業始めます。
結局シリコンスプレー潤滑で改善しませんでした。その代わりスプレーしたおかげで操作に引っかかりがなく滑らかに動くようにはなりました。
分解すると保証が利かなくなるので自己責任で。壊しても当ブログは責任持てません。
XBOX360コントローラーの分解
今回、分解で写真撮ってなかったのですが、2つある振動用モーターが左右で違うので分解の段階ごとに写真撮ってくおくとスムーズに組み立て直せると思います。
有線タイプのXBOX360コントローラーのです。「for Windows」版で買ったのですが、多分XBOX360有線コントローラーと同じかと思います。
裏のネジを7個外しますが、1つはシールで隠れてます。
月日が経ってシールの粘着が弱くなったのか、指の爪やピンセットで剥がせました。
ネジを外したら、コントローラーを握るグリップ部分の隙間にピンセットを入れてカバーを持ち上げるようにすると開きます。グリップから外すとカバーが開きました
振動用のモーターのケーブルが基板に接続されてるので、このコネクタも外します。線が細いのでプラグ部分をピンセットでつかみグイっとやって外しました。
十字ボタンは本体カーバーを挟む形でボタンと台座で固定されてます。
写真撮り忘れましたが、裏にネジ2つあり、ネジのそばに抜け防止のツメも2ヵ所あるのでピンセット等でツメを外すと取れます。
基板に付いてるUSBケーブル、よく見るとケーブルがコネクタに直接装着されているのでケーブルを外すにには1本1本の線を抜く必要があります。
ケーブルの先端はコネクタピンになってるようで、基板側のコネクタのツメを広げることで外せるようになっていますが、面倒なので今回はそこまでしません。
基板をエアダスターと綿棒で清掃
長年使ってるので、特にアナログスティックやトリガーは手垢や皮脂などで汚れてます。全体をエアダスターで埃を飛ばして、取れない汚れは綿棒で拭きとります。
ジョイスティックスイッチの中やトリガーの中もエアダスターで飛ばします。
カバーを水洗い
外したカバーとアナログスティックと十字ボタン、ボタンのゴムを水洗い。それ以外のボタンは小さく紛失しそうなので水洗いしませんでした。
洗剤水に漬け置きしましたが、洗い終わったらタオルで水分をふき取ります。四隅にも水分が残ってるので時間かけて自然乾燥させるかエアダスターで水分を飛ばすかします。
アナログスティックやトリガーえおシリコンスプレーで潤滑
スプレーで潤滑する前に、アナログスティックやトリガーを動かして部品同士が擦れる箇所を観察。
アナログスティックのジョイスティックスイッチやトリガーの軸とか。
自転車メンテナンスで、変速機など動いて擦れる部分には油をさすので、XBOX360コントローラーも同じような考えで注油します。
シリコンスプレーはコメリPB商品(製造元はエーゼット)の速乾性のあるものを使用します。速乾性やドライ、ゴム・プラスチック対応と明記してるシリコンオイルなら何でもいいと思いまます。
ただ、シリコンスプレーでもシリコングリスは粘度が高くベタ付きやホコリも呼び寄せるので、サラサラなオイル系がいいです。
コントローラーは手で触るので、シリコンスプレーも軽く吹き付ける程度。スプレー吹きかけたトリガーやジョイスティックをグイグイっと動かして油を馴染ませます。
最後に余分な油を拭き取ったら終わりという流れ。
次にアナログスティックもと外装カバーも擦れそうなので軽くシリコンオイルを塗ります。左右スティック両方に。
といっても直接指が触れるパーツなので、シリコンオイルを浸み込ませた綿棒で軽く塗る程度。
潤滑が終わって、水洗いしたパーツも乾いたら、分解したときの逆順で組み立て直します。
組み立て終わったら動作確認をします。
余談、ボタンを組み戻すときに、START・SELECTボタンは同じですが、それ以外のボタンは違う場所や角度で入らないようになっているので、写真撮ってなくて配置忘れても何とかなりました。
左スティックのニュートラル位置のズレは変わりなし
Windowsのゲームパッドの設定からボタン操作を確認。全部のボタン反応した。
左スティックのニュートラル位置ズレは変わりないですね。
ただ、潤滑した左右アナログスティック、LRトリガー共に操作に引っかかりがなく滑らかになったのは良かった。特に左スティックは微妙な操作がやりやすくなった感じ。
スティックにガタがありニュートラル位置がズレる
清掃して潤滑して気づいたのですが、ニュートラル位置がズレる原因はジョイスティックスイッチにガタあるからだと思います。
バネは強くへたりは感じられないので、スティックを倒して戻るときは直ぐに戻ります。
ただ、スティックを傾ける時の遊びといいますか、動画のようにガタがあります。このガタが左より右の方が大きい。
ガタが動く範囲で入力が反応するので、このガタのせいでゲームのデットゾーン設定を広くする必要があるようです。
左スティックの右側がガタが広くなるのは、自分の操作癖ですね。親指使ってない時によくスティックの左縁に置いて休ませたりするので。
こればかりは、スプレーの潤滑で解決しない気がします。
左トリガーからカチカチ音がする
実は組み立て直したときに左トリガーを操作するとカチカチ音が鳴るようになりました。
操作チェックでトリガーの変化は問題なさそうなのでバネに原因がありそうなので、また分解。
トリガー操作でバネが擦れていてなってるようです。ピンセットで適当に調整したら鳴らなくなりました。
…と思いきや、組み立て直したらカチカチ音が再発。
スイッチじゃないのが分かったので、このまま使います。
ジョイスティックデバイスはALPS電気製
ジョイスティックスイッチの部品、何処かで手に入らないかとXBOX360コントローラーのジョイスティックスイッチを確認したら「ALPS」製でした。
型番は書かれてないので分かりませんが、Wii UやPS4のジョイスティックスイッチも同じらしい。
秋月電子で探すとありましたALPS製で同じ形状のがありました。
ジョイスティックRKJXV122400R。旧製品の「RKJXV1224005」もあったらしいけど今は廃盤。
メーカーの製品ページはこちら。データシートも記載されてます。
ジョイスティックスイッチの仕様見た感じのアナログ入力の仕組みは、X軸とY軸に可変抵抗があり、スティックの傾きによって分圧され電圧が変化するので、その電圧を読み取って入力の傾きを見ているのではないかと思います。恐らくですが。
光センサーとか使ってそうと思ってましたが、そう考えると仕組みは単純です。
「RKJXV1224005」がXBOX360コントローラーに使えるか、調べてみたら既に交換した人がいたみたいですね。
こちらのブログはワイヤレスコントローラーでの交換ですが、恐らく有線コントローラー同じかと思います。。
秋月電子でジョイスティックスイッチだけだと送料が高いので、他に買いたいパーツが見つかった時にまとめ買いですかね。
ジョイスティックスイッチ取り扱い店について補足
上記の秋月電子で取り扱っていますが、「千石電商、共立エレショップ、マルツ、DigiKey」でも探しましたが取り扱いはありません。
千石電商は旧製品の「RKJXV1224005」はありましたが欠品。
なので、購入できるのは秋月電子だけになりそうです。
なお、Amazonや楽天で「ALPS製」のジョイスティックスイッチが出てきますが、商品ページに型番が書いて無く(型番が分からないとデータシートなど調べられない)、正規品かどうか不明なので購入は秋月電子になりそうです。